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    麺屋 海神(かいじん) <閉店>    

池袋西口にあるアノ行列店「麺屋 ごとう」の隣というシビアな立地にあった「どう楽」が、強烈な個性のある商品を携えリターンマッチに臨んできたお店です。
その個性ある商品とは魚のアラ出汁のラーメンです。
ん?となると、同じビルの2階にあったアノ「あ・うん」(閉店)の客筋を本格的に拾おうということかも???

しかし、それだけではウリに欠ける部分もあるのか、年刊ラーメンガイドブックで有名なアノラーメン王石神秀幸氏をプロデューサーに担いでいたりして、ちょっと期待のもてそうなお店です。(←それにしても今回「アノ」が多いナ)

池袋駅西口から、丸井の先、立教通りに入り、しばらく歩くと左に立教大学があるので、その手前のビル半地階にあります。半地階への階段に行列が出来ている場合もありますが、それは「麺屋 ごとう」の行列なので気にせず進みましょう
(^^)

2004年10月開店
豊島区西池袋3−33−17
1100-2100
無休
2006年
閉店しました。

    あら炊き塩
 @800
 麺は、ツルリとした黄白色の細直麺で、伸びのよいもの
 量は少なめなので、大盛(同価格)がおすすめ
 スープは、ほとんど無色に近い透明黄色のトリガラ魚系塩味で、生臭みを全く感じないし、香りも好ましい
 表面に黄色い油がかなりの量浮いているが、魚の油の他オリーブオイルが加えてある
 トッピングは、鶏肉の軟骨も加えられていて歯応えの良い鶏肉のつくね、鱈とエビのつみれ各1個で淡い色ながら紅白を表現、極細の白髪ネギに赤い糸唐辛子をさらにトッピング、淡紫のミョウガ、緑のシソの千切り、黄色い針ショウガと彩りも豊か
、右手前の焼きおにぎりは、ラーメンにデフォルトでついてくるもので、へしこ(新潟名物鯖の糠漬け)を焼いたものを節粉入りのご飯でにぎり、照り焼き風のたれを塗って固めに焼いている
 この焼きおにぎりは、麺を食した後のスープに入れてほぐして食べるのがおすすめとなっており(その前提でかなり硬めとなっている)、実際入れてみるとなかなかの味わいとはいえるが、照り焼きたれでスープが濁り、また、少々生臭さがでるところがおしい
   


店内は、「どう楽」時代のものから、内装など部分的にはイメージチェンジしていますが、6人掛けテーブルとカウンターなどの構成は、それほど大きくは変わっていません。
ただし、キッチンとカウンターの間にスダレが掛けられて内部が見えなくなりました。
また、壁には本日使用のアラの種類が書いた紙が貼ってあり、取材時は「タラ、サケ・・・」となっておりました。したがって、日によってダシの味が異なるのかもしれません。

このような魚のアラのダシを使うラーメン店の経営モデルってどうなっているのかは筆者にはちょっと想像できませんが、「どう楽」時代には月ん百万もの赤字だったそうですから、たぶん相当の手間が掛かると思われる商品を引っさげてのチャレンジも、やってみる価値はあるのでしょう。
魚好きは多いのですから、経営が安定することを期待します。