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    アルプスラーメン    

「飯場」という言葉があります。
ちろん工事現場の近くなどで、労働者の皆さんが寝泊まりする(本来は賄い付きの)宿舎を指すわけですが、「麺・飯場TANN-YA」などと飲食店のイメージで使われる場合もあります。

このお店は、ほとんど人家がなく業務系の車しか走っていない海岸通りにありますので一見ロードサイド店のようではありますが、現状は飯場なのです。
この近辺に多数のマンションやビルの建設現場がありまして、そので汗を流している労働者が多数来店しているのです。
労働者の食べ物である(と私は固く信じている)ラーメンにとって、理想的な環境といえるかもしれません。

2005年8月開店
港区港南4-7-46
1030-2600(土は-2100)
日休
天王洲アイルから海岸通りに出て、モノレールに沿って東側歩道を北上。7~8分歩くと、右側にプレハブの店舗群がありますが、その真ん中あたりにあります。


    アルプスラーメン
 @700

 麺は、黄色みの強いややちぢれ極太麺で、5分程度のゆで時間で硬め仕上がり
 量は、140g程度と少なめ
 スープは、薄い泥水(^^ゞのようなやや濁のとんこつ昆布ダシ塩味(しょうゆ少々)で、かなり化調も感じられるが、ビリビリくるほどではない
 昆布ダシのせいか独特のにおいがするところや薬味にタマネギブツ切りが使われているところなどは、「イレブンフーズ」を感じさせるかな
 トッピングは、柔らかいがしっかりとした歯応えもある厚切りの、しかし脂身の多いバラロールチャーシュー2枚+端切れ、大ぶりのキクラゲ少々、メンマ少々、茎付きのワカメ少々、ゆで玉子1/2、のり2枚とかなり豪華(メニュー写真にはモヤシやニンジン等の野菜があったが入っていない)
 ライスはサービスだが、普通の茶碗1杯分はちゃんとあり、カウンター上にふりかけも準備されている
   
 (060217)


外観もシンプルだが、店内も質素なもので、飯場の雰囲気が漂っています。
客席は、L字型カウンター18席に、壁向きI字型カウンター4席と多く、スタッフもキッチン5人、ホール2人と実に多いのですが、お昼時には行列ができます。
店内の張り紙によると「味の師匠はイレブンラーメン(^^)」とのこと。店主が「イレブンフーズ」で少しだけ修行もしたらしいのですが、それなら店名を間違えちゃいけませんよねぇ。

カウンター上には、調味料の他、ティッシュが置いてあるのはもちろんですが、さらに紙ナプキンが常備されている上に、配膳前におしぼりが出されるのは、作業で汚れた手を拭いて欲しいという、うれしい心配りでしょう。

メニューは、ラーメンの他、日替わり定食もあります。

店名の「アルプス」とは、もちろんスイスのアルプスではなく、日本アルプスのことだそうで、これは店主が長野出身のため。
なお、看板の下に小さな字で「アルプスフーズ港南店」と書いてあり、こちらが正しい店名かもしれません(が、ここでは「とらさん」での表記に従いました)。
ちなみに、隣には「チケットALPS」というお店もありましたが、これはコングロマリットなのか?