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    麺達七人衆 品達 の世界    

京急が、品川駅高架下の有効利用のため作った、ラーメンテーマパークです。

確かに、これまで城南方面や京急沿線にはこの手のテーマ型レストランコンプレックスはありませんでしたから、道路から一段と下がる高架下で、しかも駅からかなり歩く立地、さらにいえば品川からこっちゃの方向へ歩く人通りというのは皆無に近いのですが、品川という知名度やインターシティという市場があるし、、ラーメンというテーマなら吸引力もありそれなりに強気でやれるはず。

と、京急開発が考えたのもむべなるかなですねぇ。
して、連日各店行列が出来るという、結果オーライの状態で、笑いが止まらないとか・・・

しかし、それにしても強気のリーシングというか店舗戦略?は、ちょいと問題もかもしているようですが、それはのちほど。

2004年12月1日
港区港南2−66−13
1100〜2200
無休
この住所で地図検索しても出てきませんのでご案内
品川駅高輪口に降り立ち、品プリを目にして、その前の国道15号線を左に。線路側歩道に沿って、公式には1分の道のりをとぼとぼと2〜3分歩くと、左の高架下にあります。


地底への(^^)入口



 地底ってこともないが、歩道からけっこう下りることに。
 高架下という、ほの暗いイメージの空間を、ここまで明るく創り上げるのはなかなかとは思うが、それでも下で並んでいるとまるで地底人の給食の列にいて、遙か上のほうの歩道を歩く地上人から、「あんたらナニやってんの?」という嘲笑の眼差し(メザシじゃないよ、マナザシね)で見られているようで、ちと気が滅入る。

 行列は、各店ごとに整理されるので、その列の長さ、味への期待度などを、総合的に勘案して、どの行列に並ぶか判断すること。もちろん、店内の客席数、オペレーションの熟度なども考えないといけませんぞ。

な ん つ ッ 亭 弐


ねぎちゃーしゅうめん
 @980円
 ただでさえ歩道から低い位置にある店舗入口から、さらに2mほど低い位置にある店内。
 入口付近からキッチンの一部や客席が見渡せるような窓が設えられている。写真のように、内装は波板鉄板やコンクリートパネルを素材のまま使用した一見チープながら、味わいのある仕上げとなっている。しかも、メニューは破り取ったような段ボールの切れ端に貼り付けてあるという、念の入れよう。
 店内はかなり広い。スタッフは本店同様、白Tシャツ、白はちまき、白前掛け、白長靴と相変わらずの白装束。
 麺は、少加水の中太直麺で、白めの黄白色だが、黒いマー油の影響で黒く見える。見た目はアルデンテ風だが、意外に柔らかい仕上がり。
 スープは、たぶんアイボリーのとんこつ白湯しょうゆ味で、軽めの味わい。表面には一面のマー油で、焦がしニンニクの強い香りがする。
 トッピングは、少々歯応えのある肩バラチャーシュー5枚、のり1枚、白髪ネギ、青ネギ、水菜。

麺 屋 蔵 六 (ぞうろく)
醤油らぁめん+ちゃーしゅー+味玉+めんま
 @700+250+100+150
 あの「渡なべ」の渡なべスタイルのプロデュース。
 店は、隣のSanjoと同じ面積だが、Sanjoよりオープン席がなく、キッチンを贅沢にも広めにとっているぶん、回転は悪い。
 麺は、白い不透明の中細少加水直麺で固い仕上がり。
 スープは、ちょっとトロミを感じる薄茶濁のとんこつ魚系しょうゆ味で、節が少し入っているが、節系の香りは強いほうではない
 トッピングは、周囲が茶色く色づいた柔らかいバラチャーシュー5枚、半熟味玉1/1、板片のような幅広メンマ7枚


  さて、当初のもくろみによると年間200万人(1日6千人)という強気の目標入込客数は、このまま行けばたぶん達成されるのでしょうが、問題があるとすればはその営業戦略だと思いますね。

行かれた方はすぐわかりますが、どのお店も丼の大きさを統一しています。それはいいのですが、その大きさたるや、なんと径16〜7cmです(見た目のカンですので正確ではないが)。
並んでいる人が店内を見て、「
あれ〜、みんなミニラーメンを食べてるっ」と叫んだという、噂さえあります。
こんなのは、同じ沿線の「まこと家」で写真撮影禁止の丼を見て以来初めて。まさに、
オドロキノドンブリですな。

丼を小さくするということは、スープや麺の量を抑え、結果として経費を抑えるためなのでしょうが、個別のお店なら「あ、このお店はケチなんだ」と受け止めればいいのですが、集合施設で統一してやるというのは、ルール違反のような気もします。
そんな営業戦略が、はたして吉と出るのか、凶と出るのか。

なお、行列の長さは、2004年12月末の平日11:30頃で、
最長第1位は「なんつッ亭」、2位「せたが屋雲」、3位「旭川ラーメンSanjo」、4位「熊本ラーメンひごもんず」、5位「麺屋蔵六」、最下位「きび」でした。