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    全国ご当地ラーメン処(ViNAWALK) の世界    

まちづくりなどやったことがなければ、思いついたこともない(たぶん(^^)、
われらが小田急電鉄

しかし、海老名駅前で、複合的な商業開発を手がけたのです。
それが、2002年4月に開業したViNAWALK
これは、
小田急電鉄が住宅開発用地として長年抱え込んでいた約3.6haの土地に、OIOIや専門店の複合店舗を海老名中央公園の周囲を取り囲むように配置したものです。その計画の発端は海老名市からの提案もあったと聞きますが、実際、商業施設に合わせた公園の再整備や駅からのペデストリアンデッキの新設は市が行っています。市としても中心市街地活性化という成果が得られたということでしょうか。ま、開発目論見書の年間集客数1700万人というのは、さすがにチト大ぶろしきのような気もしますが。

さて、そのViNAWALKの一角に、というか、隅っこにこの「全国ご当地ラーメン処」がつくられています。


「処」の全景・・・
 といっても、駐車場ビルの1階、それでもなんとか公園に向いた部分に7店が並んでいる。でも、ちょうど中間がビルのコア部分で分断されていることや、外部に開放された構えなので、「まち」としての一体感とか、かこまれ感とかといったイメージづくりは全くナシ。
 それでも、開店当初はいうに及ばず、いまでも休日ともなれば各店の前に長い行列ができる。
 ラーメン店集積の力、全くおそるべしである。
大安食堂 海老名店
正油チャーシューラーメン
 @850円
 喜多方の名店。あちこちに支店やフランチャイズを展開している某店とは一線を画す店。
 一時、ラ博に出店していたことはあるが、支店としては初めての店である。
 麺は、喜多方特有の太く扁平なちぢれ麺で、透明度が高く、歯応えもある。量は少なめ。
 スープは、煮干しの香りが強い魚介系しょうゆ味であるが、脂を大量に入れて、こってりした感じを演出している。
 チャーシューは、巻いていないバラ肉で、柔らかい中にも噛み応えがあり、佳。

徳島中華そば 徳福  海老名店
中華そば
 @600

 徳島ラーメンの店。
 しかし、本店は徳島にあるわけではなく、保土ヶ谷にある。
 ま、どこに本店があろうと、味が徳島ラーメンであればいい。早稲田の「うだつ食堂」だって、徳島に本店があるわけではないがそれなりの味なのだ。
 で、味は?
 麺は、黄色みの強い細め丸直麺で、固い仕上がり。
 スープは、茶色いとんこつしょうゆのかなり薄味のもので、かすかに味噌の風味が感じられる。ということで、それなりの徳島風だ。なお、ちょっと生くささがあるところは、下ごしらえに難があるのかもしれない。
 トッピングは、明確に徳島を主張して、豚バラ薄切りの甘めのしょうゆ煮、ゆでもやし、多量の青ネギ。


「全国ご当地ラーメン処」の店舗構成は上記のほか、支那そば勝丸、柳屋、柿岡や、六角家、むつみ屋の計7店舗です。

さて、「ご当地ラーメン」の定義は、実は難しい。○○ラーメンでなくとも○○風ラーメンで十分というか、どんどん進化していくのが少なくとも最近の東京圏のラーメン界における法則なわけです。
ですから、「ご当地ラーメン」と称して、味の固定化を求めるというのは、東京圏の横暴とさえいえかもしれません。

しかし、この「全国ご当地ラーメン処」の店舗構成について、「ご当地から直接出てきたといっていい?」と聞かれれば、「ビミョ〜」と答えることになるでしょう(^^ゞ
なぜって、ご当地から出てきたご当地ラーメンの店は大安食堂と柳屋(大牟田)の2店しかない(東京ラーメンはご当地とはいわないとすれば)のですから。「ご当地」=善という観念から少し離れた名称をつけるべきだったかも。