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    麺僧 曽文 (そぶん)    

増殖を続けるVISP系二郎インスパイア風?のお店。
あえて「風」をつけたくなるのは、いずれのお店も二郎ほど極端なワイルドさがなく、ちょっと上品な盛りつけ、甘めの味わいなどに共通点があります。
たぶん、世の中の指向としてはこの程度のほどほどのワイルドさが大衆受けするのでしょうし、作る側の難しさ(例えば味の安定性など)もそこそこであるからなのでしょう。
こんな風(^^ゞなお店としては、「麺屋梵天」「麺屋岩男」「らーめん來我」「らーめん我点」などがあります。

2006年8月開店
品川区西五反田4-2-4
1130-1500、1800-2400
日休
不動前駅から、日産のショールームだけではなくルノーのショールームとジャガーのショールームも入っている東京日産ビルを左手に見て、その先山手通りを左に曲がると、真正面に黒いビルが見えます。その黒いビルがこのお店です。


    曽文麺ワンタン入り+かつお節+野菜大盛
@830円+50円+0円
 麺は、浅黒い黄色のやや平打ち極太麺で、ツルツルした食感で、かむとモチモチ感もあるもの
 量は250g位
 スープは、やや濁のとんこつしょうゆ味で、塩味が強いもの
 ダシの味はあまり強くはない
 トッピングは、かつお節と野菜大盛をかき分けていくとやっとその姿が現れる
 塩味の強いバラロールチャーシュー1枚は柔らかめだが歯応えは残るもの
 ワンタンは小さなワンタン5個が円盤状の固まりになったものをゆであげるのだが、かなり柔らかめに茹でられているため、かつお節と野菜大盛をある程度片付けている間に皮が伸びきって、どろどろ、ずるずるになり、極小の肉片とはほぼ分離状態となっている
 野菜大盛はキャベツとモヤシを茹でたもので、量は麺より多い
 なお、かつお節をトッピングにしたのは「らーめん 辰屋」が最初だと思うが、いまやVISP系の標準オプションである
 魚粉にするよりビジュアルは良いが、スープの味への効果は薄い
   
 (060908)


ビルは全体(といっても2階建てです)がこのお店になっていますが、もともと敷地が三角形をしているため、ビルも建坪5坪ほどの小さな形状となっています。
ビルの素材は鉄とガラスという近代建築。
いや、ミース・ファン・デル・ローエというわけぢゃあ、もちろんありませんが(^^ゞ

外観は、黒に塗られた鋼材に「麺 麺 麺」と大書された赤い看板が引き立っています。内装ももちろん黒基調です。
1階にキッチンと、6席のI字型カウンター。スタッフは2名。2階にも客席がありますが、取材時は使われていませんでした。

VISP系二郎インスパイア風で新築のビルに入ったお店はここが初めてではないでしょうか。
もっとも雰囲気は良好です。味の方もそうなっていくよう期待したいものです。