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    中 本 (なかもと)
   

ビルにもいろいろありますが、「○○ビルヂング」という名称がついたビルはなかなか歴史を感じさせるところがあります。

「一丁紐育」と呼ばれた丸の内、大手町、有楽町界隈では、三菱地所のビルを中心にそのような名称が多いのです。
しかし、最近の三菱地所は、建替を行うと「○○ビルディング」と現代的な表記に改名しています。「博多麺房赤のれん」のある「丸の内ビルディング」がそうでした。「丸の内ビルヂング」の名称を残した方がよっぽどセンスがいいと思いませんか?

有楽町電気ビルヂングは、そういうわけで、アールを多用した階段やステンドグラス風の窓などもあるなかなか風情のあるビルとなっています。これでも、1975年竣工ですから、まだ30年ほどしか経っていないのですが・・・

さて、「中本」はその有楽町電気ビルヂングの地下1階、奥まったところにあります。昭和27年創業といいますから、旧電気ビルヂングの時代から館内にあったのでしょうか。

      盛り合わせラーメン
 @730

 麺は、昔風のラーメンとしては珍しく、少加水の極太直麺の、かなり柔らかい茹であがりのもので、食べている途中でスープを吸って茶色く染まってしまうほど
 これは好き嫌いが極端に分かれるようだ
 スープは、濃い色のしょうゆ味で、トリガラと牛骨だしがベース
 見た目と同様に塩辛い
 トッピングは、厚くてカタいモモチャーシュー、もやしばかりの野菜炒め、これも味の濃いメンマ、ゆで卵まるごと、のり
   

おすすめなのか、テーブルの上には、酢が置いてあり、これを盛大にかけて食べている人もいます。ま、健康にはよさげではありますが、このスープに合うとは思えません。
写真の、小鉢に入ったゆで卵は、本体に入っていないと勘違いして出してくれたもの。しかし、野菜炒めの下にちゃんと入っていました。も〜ちろん、ちゃんとその旨申告しましたが、いったん出したものだからサービス、ということで、ゆで卵を二つもいただいてしまいました、ゲフッ。

店は、金曜日を除き昼だけの営業。なのに、スタッフは5人も。昼だけで勝負できるっていうのはうらやましい限りです。

歴史を感じさせる店内(モノも言いようですが(^^))。その雑然としているところが、心を落ち着かせるのか、ビル内のサラリーマンの「昼の憩い(←これもフルイ)」の場所として親しまれている様子です。
キャリアウーマンらしき女性が一人でラーメンを食べていたりもします。うーむ、おぬしヤルナ!